利根川源流探しのツーリング

利根川の源流、それはどこに?

春、秋は山の景色が美しく、春はヤマザクラ、里のさくら、秋には山が真赤に紅葉する景色を見ることができます。
バイクのりはこの季節になるとさてそろそろツーリングの計画・・・と今年はどこに行こうか?考え始めます。

ストレス社会と呼ばれる現代の中で、必死に働き日々過ごしてきたのですから、ちょっとご褒美に・・・春、秋のツーリングはのんびり楽しみたいものです。

千葉にお住まいの方にオススメしたいのが、それほど遠くなく疲労少なく楽しめる利根川源流探しのツーリングです。

バイクだらけの関越道高坂SAをスタート

ツーリングの季節、春、秋になると関越道高坂SAはバイクのりで一杯という印象です。
SA各所にバイク大好き人間たちが集まり、その笑顔のすばらしいこと・・・他の人のバイクをしげしげと眺めたり、写真とってもいいですか?なんて話をしていたり、バイクのりはこういうことも楽しいのでしょう。

関越を北上、少しずつ車両の数が減ってストレスなく走る事が出来るようになります。
気持がいいなと思っている間に沼田ICに到着、この辺りからは関越道下り車線から左に利根川が見えてきます。

利根沼田の美しい景色と薄根の大桑の巨木をみる

最も近いICは水上ICですが、沼田で高速を降りるのには理由があります。
この辺りには美しい利根沼田地域がありその景色を堪能するために、沼田ICで降りるのです。

道木佐山沼田線、256号線を進むと美しい畠の景色の中に巨木が見えてきます。
これは蓮根の大桑という有名な巨木で、通常低木となるはずの桑がこれほどまでに大きくなるのか?とびっくりする方が多いです。

この巨木、養蚕が非常に盛んだったため山桑があるのですが、幹周りが5m、高さ10m、樹齢は1500年ともいわれているものすごい木なのです。
大きくその枝を伸ばしているその姿はまさしく生命力の塊というイメージ、これはみておくべきです。

一ノ倉沢の絶壁は自然のすごさを感じる

薄根の大桑を堪能し、ワインディングロードをひた走り、リンゴ園の看板が連続する道を走ると、季節になればリンゴ一色、いい香りがするんだろうなと想像しながら走ります。
上牧で61号へ利根川に沿って北上、そこから通常は関越トンネルに入りますが、のんびり旅なら、JR上越線と並走している道路で水上温泉郷などを走りましょう。

雪のある谷川岳がまじかで、切り立った岩肌が見える一ノ倉沢の絶壁は圧巻です。
その後狭い道を走る事になるので、少々不安になりますが、一ノ倉沢の絶壁に到着、1000m位はありそうと感じる迫力の断崖絶壁は空気もきれいで、神秘的な雰囲気です。
ここはロッククライミングの名所、かなりの人の命を奪ってきたという所でもあります。

ここの清流をみてこれが源流?と思ってしまいがちですが、これは利根川の湯桧曽川、つまり支流です。
そこから狭い登山道を走り、63号を走って利根川源流に向かいます。

八木沢ダムに到着、実はここが、一般の人たちが見る事の出来る利根川源流最上部ということです。

非常に美しく広大なダム湖ですが、源流?というと少々違う気がしてきます。
でも迫力あるダム湖もめったに見えるものではないのでこのツーリング、非常に珍しい景色を見る事の出来る最高のツーリングになると思います。