緊急制動表示灯の導入

二輪にも緊急制動表示を導入・・安全性をより高く

二輪自動車等の協定規則の改定により基準が改正され、平成29年2月9日から旧制動でテールランプが点滅する仕組みが導入されることになっています。

バイクは自動車よりも事故の際の怪我のリスク、また命の危険性を伴う乗り物だということはみなさん承知されていると思います。
リスクをより低くするためにこうした法改正により、安全性の向上が求められています。

もちろんこうした安全性の基準をたかめる規定が出来たとしても、バイクに乗る方が安全運転を徹底し、交通事故を起こさない、合わないための努力をされることが必須ということは安全性が高くなろうとも変わらない気持ちで運転しなければなりません。

自動車についてはすでにこうした緊急制動表示灯などの機能を持ったモデルの販売が行われているようですが、バイクに関してもこの規定によって緊急制動表示灯の装備等安全性を考慮したバイクの発売が可能となります。

ただ、この改正において、緊急制動表示灯装備が義務付けということではなく、こうしたモデルを販売できるようになったということなので、すべての新しいバイクに装備されているということはありません。

緊急制動表示灯とはどういうものなのか

緊急制動表示灯は毎分180回以上300回以下、フィラメント以外の高原の場合、180回以上240回以下でテールランプが点滅し、他の灯火装置とは別に独立して作動するものとされています。

この緊急制動表示灯は自動的に作動、自動的に作動停止できるものであり、50km/hを超える速度で走行中のみ、点滅するもという決まりが設けられているようです。

イメージとしては、急ブレーキをかけると連動して作動しハザードランプが高速点滅するという感じだと考えてみるといいと思います。

トラックなどの大型車両については、後続車が衝突した場合、命を落とす危険性のある大きな事故につながる可能性も高く、後続車との衝突を出来る限り抑制しようと、緊急制動表示灯「エマージェンシーストップシグナル・ESS」が標準装備されたトラックも多くなっているといいます。

また最近はこうした安全性の高いシステムを乗用車にも搭載しようという動きが強まり、ABSと連動し作動するシステムを持っている乗用車も出てきています。
こうしたシステムがない自動車においても、アフターメーカーより同様のキットなどが販売され利用を考えている方も多いのではないでしょうか。

ヒヤッとさせられる覚低走行にも効果が期待される

高速道路でいきなり前の車がゆっくりになる、停止する速度になるとヒヤッとします。
少しカーブがある道路では見通しも悪く、渋滞により停止する際の事故リスクは非常に高いといえます。

夜間などは距離感がつかみにくくブレーキの操作が遅れることになり、高速道路ではこれが大きな事故につながる事も少なくありません。

渋滞末尾にノーブレーキで大型トラックなどが突っ込み、複数台を巻き込む大事故となったというニュースなどもよく見ますが、この原因の多くが居眠り、また覚低走行といわれています。

覚低走行は注意力が著しく低下したことによって見えても見えない状態に陥っていることを言います。
こうした大きな事故のきっかけとなる状態についても、自動ブレーキの普及や視覚的に注意喚起できる緊急制動表示灯はいち早く導入すべきと考えられます。

2輪は見えにくい、だからこそ目立たせる工夫が必要

車格が小さいバイク、また元々バイクというのはハザードランプが見えにくいといわれていますので、どう目立たせるのか?ということは事故を未然に防ぐため重要な要素といわれます。

教習所では意図的に断続的にブレーキを操作し制動灯を点滅させるポンピングブレーキによって後続車に危険を知らせるという動作を習います。
しかしこのことで制動力が低下しますし、ABSが作動するような急ブレーキが必要な状況ではポンピングブレーキを行う余裕もありません。

こうなると後部から追突されるリスクが高まりますので、バイクにこそ緊急制動表示灯はかなり有効になる手段ではないでしょうか。