諏訪大社と四ヶ所の境内

自然の中で

夏のツーリングにおすすめのスポットといえば、やはり高原地域にある自然あふれる場所です。
昔ながらの寺院はそうした自然に囲まれた清涼感がある場所が多く、夏の勢いある植物の中ででみると
より一層その荘厳さを感じることができます。

長野県にある諏訪大社もそんなおすすめのスポットの一つです。
諏訪大社は長野県の有名な観光スポットでもある諏訪湖のほど近くにある神社です。
諏訪湖は昔から不思議な力が宿る場所として何度も伝説や歴史の中に登場してきた湖であり、
今も古代の雰囲気をその湖面に残しています。

諏訪湖の不思議の一つとして冬の期間中の「御神渡り」というものがあり、
これは冬の低温によって湖の表面が氷に覆われ、収縮によってひび割れができて
その部分が盛り上がるという現象です。この模様は上社の男神が
下社の女神のもとへ通ったためについたあとであると信仰されています。

上社と下社と言いましたが、
諏訪大社は全国的にも大変珍しく、4ヶ所に境内を持つ場所となっています。

それぞれお上社本宮・上社前宮・下社春宮・下社秋宮というふうに呼ばれており、
それぞれの社にいる神様は移動をしあっているといわれています。位置関係としては、
諏訪湖をまたぐ形で北側に下社の2つが、南側に上社の2つが存在しています。

さらに特徴的なのが、
上社本宮と下社春宮、下社秋宮の3つは本殿となる建物を持たず、神木が神体として祀られています。
このように諏訪大社は諏訪湖やご神木といった自然と一体的な信仰を残していることが大きな特徴となっています。

諏訪大社への行き方

諏訪大社へのアクセスは電車の場合なら新宿駅から特急で二時間程度で到着してしまうくらいなので、
関東からも大変行きやすい場所です。バイクで出かける場合には中央自動車道に乗り諏訪ICで降りれば
約10分程度で上社本宮に到着します。

バイクで諏訪大社を訪れてほしい理由の一つとして、
訪れるなら4ヶ所全ての社をめぐるようにしてもらいたいからです。
諏訪大社は荘厳なスポットでありながらなぜか人が混みあうこともあまりなく、
夏場の時期でも比較的のんびりと社めぐりをすることができます。

諏訪周辺には温泉も多く、中でも上諏訪にある片倉館千人風呂という場所です。
片倉館千人風呂はもともとはシルクエンペラーと呼ばれた富豪の屋敷を改築した場所であり、
小説「犬神家の一族」のモデルにもなった場所として知られています。
夏の長野の旅は格別なので、ぜひツーリング好きな人には一度は行ってもらいたい場所です。