四国カルストをツーリング
四国カルストのおすすめツーリングコース
四国カルストというのは、愛媛県と高知県との県境に位置してしているカルスト台地のことで、高原から見渡す景色を楽しめるポイントとして人気があります。
カルストというのは、まるで白い羊のように見える石灰岩が点在し、すり鉢型の窪地ドリーネなどの独特の景色が楽しめる地形のことです。
四国カルストは日本三大カルストのひとつにも数えられており、東西約25kmにおよぶカルスト台地が広がっています。
特に標高1000mから1500mにかけての高原に広がるパノラマが見事で、四国カルストを縦断する県道383号線は、「日本の百名道」にも選ばれています。
放牧された牛や延々と続く草原の様子から、「日本のスイス」と称されることもあります。
四国カルストの周辺は狭い道路も多く、アクセスするには高知から行くのが便利です。
本州のしまなみ海道からアクセスするには、松山自動車道の松山ICから四国カルストを目指し、愛媛県の大洲へと至るルートがおすすめです。
松山ICから国道379号線を南下し、とべ温泉、国道440号、国道379号線、衝上断層公園を通るルートなら、変化に富んだ景色を堪能できます。
ただし、毎年12月初旬から3月末までは県道383号線が冬季通行止めとなりますので、ツーリングのスケジュールを組む際には注意しましょう。
四国カルストのおすすめ観光スポットの紹介
四国カルストの中でも、特にのどかな牧場の雰囲気があることで人気なのが「大野ヶ原」です。
民家や牛舎の他にペンションや喫茶店なども多く、夏場は多くの観光客でにぎわいます。
もうひとつ、観光拠点として人気なのが「姫鶴平」です。
姫鶴平は風力発電の巨大な風車があるエリアで、キャンプ場や宿泊施設なども点在しています。
四国カルストはハイキングコースも整備されていますので、トレッキングシューズなどを準備して楽しいひとときを過ごしましょう。
コースの中でも特におすすめなのは、樹齢200年~600年のトチやケヤキの巨木が広がっている森林エリア「ケヤキ平」です。
ケヤキ平は五段高原の北部に広がっており、「猪伏の大トチ」と呼ばれている樹齢600年のトチの木も観察することができます。
ケヤキ平の駐車場から猪伏の大トチまでは約2kmの距離があり、ゆっくり歩けば約30分のハイキングコースが楽しめます。
途中にはカルスト台地から湧き出ている「白亜の湧水」などもあり、日頃のストレスを忘れてしまいそうです。
ちなみに、ハイキングのおすすめシーズンは、6月から7月にかけてです。
大野ヶ原にも3kmのハイキングコースがあり、こちらはブナの原生林が広がっていて森林浴にぴったりです。