バイクの醍醐味「ツーリング」

バイクの特徴

バイクが他の乗り物と違うのは、移動手段や運搬といった目的だけでなく、
運転するというそのこと自体を楽しむことができるという点です。

バイクは自動車と違って外気に直接触れて運転をしていくので、その土地の空気や景色を
広く感じることができ、また手軽に細い道やオフロードまで入っていくことができます。

バイクを好きでよく乗っているという人を見てみると、スピード感を求めて山道などを走行する
「走り屋タイプ」と、のんびりと長い距離を走行していく「ツーリングタイプ」とに分かれます。

ツーリングタイプだけを見ても、一人で旅をすることを好む
「単独ツーリングタイプ」と大勢で一緒に走るのが好きな
「マスツーリング」タイプとがあり、まさに千差万別な楽しみ方があると言えるでしょう。

「走り屋タイプ」の誤解

走り屋というと「暴走族のこと?」と思う人もいますが、それは違います。

本来的なバイクの走り屋と呼ばれる人というのは、自分の近くの地域にある山道や峠をメインに
上り下りをして走ることを楽しむ人のことで、交通量の多い街中で迷惑走行をするわけではありません。
また、自分でよりスピードが出せるように改造やメンテナンスをしていることがよくありますが、
暴走族の場合はむしろスピード性能や耐久力を落とす方向で改造を加えていることがほとんどです。

おそらく純粋な意味でバイクのスピードを楽しむ走り屋にとっては、
暴走族と同一視されているのは不本意を通し越して迷惑ではないかと思います。

一人でも、みんなでも楽しい「ツーリング」

一方で、走り屋のようなスピード感はあまり追求せず、
のんびり景色を楽しみながら走行していくことを楽しむツーリングタイプの人もたくさんいます。

ツーリングライダーの中でも単独ツーリングが好きという人は、自動車よりも手軽で
一人で行動することに違和感のないバイクという手段が性に合っているということが多いようです。
ただし、単独ツーリングをするためには故障時や万が一の事故の時に備えての知識や技術が
必要となってくるので、バイク免許をとってすぐという初心者ライダーが
いきなり単独ツーリングというのはあまりおすすめできません。

ツーリングの醍醐味の一つは数人単位で同じ場所へ移動するマスツーリングです。
大勢で移動をする場合、コース設定や目的地選びを自分だけで決めなくてもよく、
幹事役の人を決めて楽しく集団行動することができます。
初心者ライダーもベテランの人と一緒に行動することで、
バイクツーリングでの注意点や知っておきたい知識などを身につけることができます。