生まれ変わった国道421号線

酷道から変わった国道へ

かつては酷道と呼ばれ、物好きでなければ走ろうと思わないと言われていたのが国道421号線です。
このルートは車で走るならばまだしも、バイクとなれば本当に酷なルートですから、当然ながら走ったことはありません。
しかし、この国道421号が生まれ変わったために、ついにバイクを走らせました。

三重県伊賀市を起点にバイクを走らせ、石榑トンネルに向かいました。
このトンネルができる前は山を越えるために峠道をひた走ることになり、これこそが酷道と呼ばれていたのです。
今もこの道自体はありますが、走る人はいません。

自分も石榑トンネルに入り、先を急ぎました。
かつては酷道と呼ばれていたのが信じられないほどに本当に快適なルートです。
じつをいえばこのトンネルを走ること以外はさしたる目的もなかったため、周辺の情報は皆無に近い状態でツーリングに来てしまったのですが、公園なども豊富にあり、静かに休憩ができるスポットもたくさんありました。

しかしながら、本格的な休憩をしたいとなれば、それは道の駅ぐらいしかありませんから、その点は気をつけておきましょう。
ただし、さらにバイクを進めれば話は違います。
亀山方面に向かえば多くのお店も出てきますので、お昼休憩などはこのような店を使ってもいいのではないでしょうか。

走ることが目的のツーリング

今回はあくまでも新しくなった酷道を走ってみようというだけだったので、基本的には食事以外は名所などには立ち寄らずに帰路につきました。
そのため、帰りがけの高速道路のサービスエリアで夕飯をとり、お腹を満たしました。
つまり、昼ごはんは亀山近隣、夕飯はサービスエリアという形がこのツーリングではベストになるのではないかと思います。

ツーリングには様々なタイプがあり、名所を目指すケースもあれば、道路そのものを走ることを楽しみにして向かうツーリングもあります。
今回のツーリングがどちらのタイプであったかといえば、明らかに後者でした。
しかし、バイクで走る以上、走ることそのものを目的にしてもいいのではないでしょうか。

ツーリングを楽しむという意味では間違っていない目標設定だと思います。
また、何もないような場所に思えても、飲食店程度はどこかにありますし、何もないような場所を走りながら、お店や休憩スポット、知られざる名所を見つけ出すのも楽しいものです。

少々、ドキドキしてしまうツーリングにはなりますが、最低限の食料と水分だけは持っていれば、このようなチャレンジ的なツーリングも良いものです。
初心者には少々ハードルが高いツーリングかもしれませんが、たとえば仲間とともに向かうツーリングであれば怖くはないわけですから、このようなルートも検討してみてください。